2003年07月05日
川俣晶の縁側歴史と文化歴史資料館巡り total 3150 count

港区立港郷土資料館

Written By: 川俣 晶連絡先

 今日は、先週に入ることができなかった港郷土資料館に行ってきました。

先週の顛末: https://mag.autumn.org/content.aspx?id=20030628162846

 先週準備していたと思われる、テーマ展「赤坂の名所今昔」が行われていて、それも見ることができました。とはいえ、残念ながら赤坂方面に地理には明るくなく、今ひとつ、何がどうなっているのか分からなかったのは残念です。

 ここで特筆すべきところは、触れる展示室です。巨大な鯨の骨があったり、犬や猫などの骨も展示してあって、触って比較できます。

 また、過去の様々なものも触れることができるように置かれていました。土器が3つ。その部屋に常駐している人が二人ほどいて、そのうちの一人の女性が石器も出してくれました。

 土器は、実際に手に持って縄文土器と弥生土器を比較できましたが、見た目以上の差がありました。まず重さが弥生土器の方がずっと軽いです。また、持ちやすさも、弥生土器の方が上です。パッと見た目では、縄文土器の方が格好良いですが、使いやすさは圧倒的に弥生土器の方が良さそうです。

 石器の方はナイフと鏃でした。

 その他、古いミシンや様々な道具もありました。その中に、具体的に名前が書いていない道具が1つありました。考えてみよう、というわけですが、蓋を取るとすぐに分かりました。鰹節の削り器です。しかし、最近ではまったく見かけないものなので、子供には分からないでしょう。なかなか興味深い展示です。

 それから、何と昭和初期の蓄音機の本物があって、それを聴かせてくれました。さすがに、係員の人に操作して貰うことになりますが、実に興味深いものです。最初にハンドルを回してから再生を開始するものだし、レコード本体も、かなりのサイズがあるのにすぐ再生が終わってしまうものです。つまり、LPなどではなく、もっと回転数の速い、おそらくSPか何かではないかと思います。

 というわけで、非常に面白い場所でした。

 田町の駅からすぐ側なので、近くで働いている人は立ち寄ってみると面白いと思います。実際、平日などは、そういう人達も来るそうです。

 以下余談。

 今回は、行きは奇をてらわず渋谷から山手線で田町まで行きました。帰りは、今日こそはということで、三田線に乗ってみました。目黒まで行こうと思いましたが、一駅で「当駅止まり」状態になって南北線に乗り換え。そして、目黒で山手線に乗り換えましたが、疲れていたのと、読んでいた本 (古代東北と王権) に夢中になっていたため、乗る方向を間違えてしまいました。

 更に余談。

 港郷土資料館は、図書館の4階でした、1階に降りた後、少し図書館を見てみました。本の検索端末があったので、著者で検索させてみることにしました。「カワマタ アキラ」と入力して検索すると、該当は無し。しかし、「カワマタ アキラ 川俣晶」という表示がなされていました。ここで、私は「カワマタ アキラ」とカタカナしか入力していないのに、端末の方は正しい漢字である「川俣晶」も表示していたのです。おそらく、まともな書籍データベースを持っていて、それを検索しているのだと思います。その結果、その図書館が「川俣晶」の著書を持っていないにも関わらず、その名前を認識することができたのでしょう。なかなか面白い体験でした。

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